先日放送がスタートしたばかりの、アニメ『南鎌倉高校女子自転車部』。
「自転車」と「女子」をテーマに、大人への一歩を踏み出す女子高生たちの日常を描き出す。第1話では、まだほとんどロードバイクには触れられなかったものの、ほんわかとした雰囲気の登場人物と、彼女たちを取り巻くリアルな鎌倉の風景との対比が実に印象的だった。
「自転車」がテーマの漫画やアニメ作品といえば、多くの人がまず『弱虫ペダル』を思い浮かべるのではないだろうか。2008年から連載をスタートさせた『弱虫ペダル』は、2013年のアニメ放送を皮切りに、若い女性を中心に爆発的な人気を呼ぶこととなった。
しかしながら、松本が『南鎌倉高校女子自転車部』を描き始めたのは、2011年。当時、すでに『弱虫ペダル』は連載を開始していたものの、ブームの発端となるアニメ化以前のことだった。
『弱虫ペダル』の功績は、メディアミックスでの度重なる大ヒットに留まらず、ファンの若い女性たちが実際にスポーツ自転車の世界へ参入していった点にもあるだろう。キャラクターや作品の世界観に憧れて、自らスポーツ自転車を購入するファンが急増したのだ。さらに、実在する土地を物語の舞台にしたことで、ファンが自らの足でその地を訪れる「聖地巡礼」によって、地域の活性化にも大きく貢献した。
そうしたスポーツ自転車ファンの増加に伴い、それまでは不毛地帯だった自転車アニメというジャンルも注目され、徐々に陽の目を見るようになった。『弱虫ペダル』の大規模なメディア展開以外にも、昨年末にはロングライドを題材とした日常系アニメ『ろんぐらいだぁす!』が放送され、そこからバトンを受け取るような形で、『南鎌倉高校女子自転車部』が放送を開始することとなったのだ。
また、こうした自転車アニメブームのほかに、「女子×部活」アニメのブームにも注目したい。
2009年放送の『けいおん!』や『咲-Saki-』以降、女子の部活アニメの広がりが顕著に見られるようになっていったのだ。さらに、『けいおん!』では軽音部、『咲-Saki-』では麻雀部というように、一般的には女子が入る部活としてあまりイメージされにくいような、新しい切り口の部活アニメも数多く台頭しはじめた。昨年放送された作品では、バイク部を取り上げた『ばくおん!!』や、女子率の高い部活としては王道の吹奏楽部を描いた『響け!ユーフォニアム』なども、多くのファンに支持される良作であった。自転車部という、女子にはあまり馴染みのない部活動を取り上げた『南鎌倉高校女子自転車部』は、結果として、こうした女子×部活アニメブームの流れも汲むこととなったのだ。
自転車アニメブームと、女子×部活アニメブーム。こうした2つの流行が、『南鎌倉高校女子自転車部』アニメ化の強い追い風となっていたのだろう。
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自転車漫画ならば・・・アオバ自転車店。このシリーズをアニメ化して欲しいです。色んな自転車出てくるしエピソードがほのぼのしてて好きなので。
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自転車がテーマの漫画って『シャカリキ!』しか浮かばない。アニメ化して欲しかったなぁ。
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1作品だけでブームっていうか?
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まあ、無理でしょうね。女の子入れりゃあヒットするのはただの幻想!たまにはボトムズくらいの無骨な作品作ってみろや!
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かもめ☆チャンス『……』
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最近のスポーツアニメは多ジャンル化してていいよね。前期にしてもフィギュアスケートのユーリ、卓球の灼熱の卓球娘、ラグビーのAll OUTなど多彩だったしね。
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ガルパンも部活動だったと思います。
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要は女の子出しときゃ使い捨て声優が増えてくのとアホなオタクが食いついてるだけという事になぜ、気づかない
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「南鎌倉高校女子自転車部」は東京では地上波での放送が無いので観られません。
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私見だが、自転車を3DCGで表現出来る様になったのも結構大きいと思うなぁ。
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弱虫ペダルが腐女子にヒットしたのはカップリング妄想だから、女子部員じゃ見向きもしないと思う。
客観的根拠を示さず、筆者の独断と偏見で書かれた記事のような気がする。
「部活アニメ」はずっと以前から存在していたわけだし、「自転車アニメ」の火付け役はどう考えても「弱ペダ」だし、どうしてそこに「けいおん」「咲」を持ってこようとするのか。「涼宮ハルヒ」のSOS団じゃダメなのか。
ちゃんと論ずるなら、売上高とか動員数といった数字も示さないと説得力がない。