
進撃の巨人
おすすめポイント
駆逐してやる!この世から……一匹残らず!
綿密に練られた世界観とストーリーは圧巻の一言
立体機動装置によるハイスピードアクション
スピンオフ作品の数々が進撃の巨人の世界を加速させる
感想とレビュー
●壮大な世界観とストーリー、そして「謎」にファンは魅了される
進撃の巨人の魅力はまず、その壮大な世界観にある。
舞台は中世ヨーロッパ風の建築物が並ぶ世界。だが、人々は3つの巨大な壁に囲まれた僻地に身を寄せて暮らしていた。その壁の目的は外を彷徨く「巨人」を中に入れないこと――そうしないと、人間は巨人によって文字通り「喰われて」しまうからだ。
巨人は突如出現すると瞬く間に人々を喰い減らしていった。今や人類は、城壁の中で細々と命運を繋ぐのみである。
そしてストーリーは主人公エレンが暮らすウォール・シーナが破られ、壁による100年間の平和が脆くも崩れ去った時より始まる。目の前で母親を巨人に喰われ、故郷を失ったエレンは調査兵団に入隊し、すべての巨人を駆逐することを誓うのだった――。
また、本作にはストーリー上に多くの謎を用意している。なぜ巨人は突然現れたのか、エレンの父親が残した秘密とは、巨人の正体とは――これらの謎が謎を呼び、登場人物だけでなく現実の読者ですら複数の考察を生んでしまっている。
これら分からないものへの「恐怖」と、巨人という天敵に立ち向かう主人公達の「絶望感」。これらダークな雰囲気に構成された世界観に多くの人々が魅了されているのだ。
●画面内を飛び回る派手なアクションシーン
エレン達調査兵団が巨人と戦う際、武器として「立体機動装置」というものを使用している。これはワイヤーの突いたアンカーを発射し、物や巨人に突き刺した後にワイヤーを巻き取ることで高速に移動することを目的とした装置である。
これにより人間がブランコの要領で飛ぶように移動し、登場人物がTVの画面内を所狭しと飛び回るシーンを描写することに成功しているのだ。
この派手なアクションシーンに魅了されるファンも多く、進撃の巨人ファンの中には見様見真似でこの装置を作ってしまう人もいる。
また、この立体的な戦い方は人類側の戦法を多彩なものとし、戦闘シーンが連続しても視聴者を飽きさせない効果を持っている。
進撃の巨人を視聴する際には、ぜひともこの立体機動装置を使用した動きに注目してみるといいだろう。
●多くの外伝作品が登場し、さらに映画化や舞台化も
現在、進撃の巨人には外伝やスピンオフ作品が複数存在している。いずれも本作世界や登場人物の過去を描写するものだが、これらが本編の脇や設定を補う効果を持って進撃の巨人ファンに迎えられている。より深く「進撃の巨人」に浸りたい場合に手にとってみるといい。
また、スピンオフ作品では「進撃!巨人中学校」がギャグマンガとして連載され、2015年にはアニメ化もしている。同年には実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「進撃の巨人 ATTACK ON TITANエンドオブザワールド」が前後編として公開され、「進撃の巨人」はアニメだけの人気ではなくなってきているのだ。
そして2016年には待望のTVアニメの第2期放送が開始されることも発表された。「進撃の巨人」は今後もさらに多くの人々を魅了していくだろう。
こんな人にオススメ!
・壮大な世界観と謎に挑みたい方!
・派手なアクションシーンが好きな人!
・楽しみをアニメだけで終わらせたくない人!
・ヒューマンドラマが好きな人!
スタッフ
監督:荒木哲郎
シリーズ構成:小林靖子
総作画監督:浅野恭司、門脇聡
キャラクターデザイン:浅野恭司
制作:「進撃の巨人」制作委員会
キャスト
エレン・イェーガー:梶裕貴
ミカサ・アッカーマン:石川由依
アルミン・アルレルト:井上麻里奈
ジャン・キルシュタイン:谷山紀章
アニ・レオンハート:嶋村侑
サシャ・ブラウス:小林ゆう
クリスタ・レンズ:三上枝織
コニー・スプリンガー:下野紘
マルコ・ボット:逢坂良太
ライナー・ブラウン:細谷佳正
ベルトルト・フーバー:橋詰知久
ユミル:藤田咲
リヴァイ・神谷浩史
エルヴィン・スミス:小野大輔
ハンジ・ゾエ:朴璐美
ハンネス:藤原啓治