
純潔のマリア
おすすめポイント
天使と教会と百年戦争に魔女はケンカを売った。処女だけど。
処女を連呼する主人公マリア。強がりで少し子供っぽい、魅力的な魔女
原作者から監督、キャラクターデザインまで、超一流の実力者揃い!
戦争、国、宗教…難しいテーマを巧みが描き上げている
感想とレビュー
●フランスのとある街はずれ。そこにはマリアと呼ばれる魔女が住んでいた
イングランドとフランスは、泥沼の戦いを続けていた。後に百年戦争と呼ばれる、大きな戦いである。
街はずれの森に住む、魔女マリア。
彼女は戦を嫌う魔女で、近隣で戦が起きる度に使い魔の夢魔アルテミスを使わし、戦場をかき回しては勝敗をうやむやにしていた。
そんな中、マリアの元に用事で通っていた少女アンの父親や、領主の使いジョセフなど、見知った顔までも戦に招集され、巻き込まれていくように。
マリアはドラゴンを召喚し、戦場へと赴く…
戦争、宗教、そして人間。
それらが複雑に絡み合うファンタジー大作。
●難しいテーマを巧みに描き上げる本作
中世の戦争、教会による異教徒の弾圧、死と性など、難しいテーマを映像作品として倫理に底触する事なく見事に描き上げている。
人によって、そのようなテーマは時に過激なものに映るが、不快に感じない表現を繊細に選んでいる印象があり、重いテーマではあるが不思議と好感が持てるのは原作者の力量、そしてスタッフの手腕によるものだろう。
●原作者は『もやしもん』で一世を風靡した石川雅之さん
『純潔のマリア』の漫画原作者は石川雅之さん。
講談社『イブニング』で連載された同著による『もやしもん』はテレビアニメ化、ドラマ化された人気作品。
また、生意気な口調がかわいい『もやしもん』の菌のキャラクターは、マスコットとして大人気となり、フィギュアやキーホルダー、ハンカチなど、多様にグッズ化された。
●秀逸な原作漫画に実力派スタッフがついて、最強とも言える布陣
本作の監督・谷口悟朗さんは、『スクライド』『プラネテス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など数々の名作で監督を務めてきた超実力派。
キャラクターデザイン及び総作画監督の千羽由利子さんは、『プラネテス』『セイクリッドセブン』で高評価を得てきた。
原作者は先述の通りで石川雅之さん、この超一流の布陣で面白くないわけがない。
●原作とアニメの違い、『最終回』
アニメ版『純潔のマリア』ではアニメオリジナルキャラクターが登場するなど、原作とは違う方向性の最終回を迎えて話題となった。
それが独立した一つのアニメ作品として高い評価を得ている。
スタッフ陣は「海外受けするものを作りたかった」との事で、見事その狙い通りになったと言える。
原作好きの方にもその評価は上々。
通常アニメではオリジナル展開は嫌煙されがちだが、それが大成功した稀有な例とも言え、アニメ版スタッフの実力が証明された一作と言えるだろう。
こんな人にオススメ!
・原作ファンの人にも、そうでない人にも!
・中世の魔女や戦争といったテーマが好きな人!
・『もやしもん』や石川雅之さんの作品が好きな人!
・なんだかんだでやっぱ処女が好きな人!
スタッフ
監督:谷口悟朗
シリーズ構成、脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:千羽由利子
アニメーション制作:Production I.G
キャスト
マリア:金元寿子
アルテミス:日笠陽子
プリアポス:小松未可子
エゼキエル:花澤香菜
アン:加隈亜衣
ジョセフ:小野賢章
ミカエル:井上喜久子
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純潔のマリア 8話 感想 確実に埋まっていくマリアの外堀。人々の心に入り込み影響力を強める教会。いよいよ話がエグくなってきたなぁ・・
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純潔のマリア 4話 感想 油断してると処女しか印象に残らないけど、宗教の抱える矛盾などをしっかり描いてるなぁ
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純潔のマリア 3話 感想 ざーさんにまで処女と言わせるとは、なんてアニメなんだ・・(恍惚)
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純潔のマリア 1話 感想・ネタバレ・画像まとめ このアニメ処女連呼しすぎだろww でもテンポも良くてかなり面白かった!