
グラスリップ
おすすめポイント
想いを伝える、夏が来る。出会いが明日を導く、ロマンティックストーリー
青春の物語る上で欠かせない、男女混合の仲良しグループと淡い恋心
どこか懐かしい雰囲気と穏やかな時間。落ち付いた日本の雰囲気が漂う
若い少年少女の繊細な心の動きとどこか眩しい青春を描いた群像劇
感想とレビュー
●岐路に立たされる高校三年生という立場。それぞれの想い、感性が優しくぶつかる物語
深水透子は、日乃出浜高校三年生。友人である高山やなぎと共に、地元に花火大会に来ていた。会場は多くの出店で賑わい、人で溢れていた。透子は出店でみつけた不思議な眼鏡をかけてはしゃいでいると、ふと声が聞こえる。「やっと見つけた」と。
後日、透子は美術部員としてにわとりのデッサンに熱中していた。すると、声がかけられる。知らない転校生の少年だ。彼が透子に言った一言は、彼女の中で波紋を呼び…
●まるで純文学のよう。子供ではない。大人にもなりきれない。何者にもなれない未成熟さが魅力
グラスリップには通常のアニメと違う、ふわふわとした不思議な雰囲気がある。
普通のアニメにあるような果てしなく強い想い、明確なテーマ性、目的、敵、そういったものがほとんど無いといっても過言ではない。
グラスリップの中にあるのは日常、ふわっとした想い、なくとなく。
そういう当たり前のふわっとした日常を重ねていける事こそが尊いのかも知れない。
仲良しの友達グループたちがいて、それは男女混合で、友達のような、好きなような…でも別れは近くて、卒業しても一緒だと思ったり、思わなかったり…胸をチクチクするような小さな悩み、それは彼女たちにとっては大きな難題なのだ。
●作画も相まって魅力的なキャラクターたち、日本の町をそのまま切り取ったかのような美しい描写の数々
作画と言えば、アニメで重要視される部分である。
髪の先まで生き生きと動くキャラクターたちはこの作品の大きな魅力。要所要所で味のある止め絵が多いのも個性と言える。
また、アニメーション制作は評価の高い「P.A.WORKS」。
見やすさ、背景の美しさ、映像の質の良さは群を抜いているのではないだろうか。
●P.A.WORKSが手掛ける完全オリジナルアニメーション
グラスリップはテレビ放送のために作られたオリジナルアニメ。
制作陣も非常に豪華で、監督を務めるのは「true tears」の西村純二氏、シリーズ構成・脚本には「TARI TARI」脚本でデビューした佐藤梨香氏。
評価の高いキャラクターデザインは竹下美紀氏。
●思い切って聖地巡礼に行ってみるのも楽しいかも
グラスリップの聖地は福井県坂井市三国町。
作品で登場した各地のシーンがまさにそのまま目の前に現れるのは言いようのない感動と、自分が作品の中に入ってしまったかのような不思議な錯覚がある。
旅行やツーリングの行き先に最適。
こんな人にオススメ!
・可愛い女の子やイケメンな男の子が好きで、青春の雰囲気を楽しみたい人!
・ゆるく穏やかな気持ちでアニメを見たい人!
・作画や映像クオリティにはこだわりがある人!
・聖地巡礼に興味がある人!
スタッフ
監督:西村純二
シリーズ構成:佐藤梨香、西村ジュンジ
キャラクターデザイン・総作画監督:竹下美紀
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
深水 透子:深川芹亜
高山 やなぎ:早見沙織
永宮 幸:種田梨沙
沖倉 駆:逢坂良太
井美 雪哉:島﨑信長
白崎 祐:山下大輝
深水 陽菜: 東山奈央