
血界戦線
おすすめポイント
かつてニューヨークと呼ばれていた街は一夜にして消滅した…怒涛のアクションアニメ
大胆なアクションと破壊。静と動の必殺技シーンは必見
『トライガン』原作者が送る、ぶっ飛んだニューヨークで起きる事件の数々
とにかく神オープニングとエンディングは必聴
感想とレビュー
●かつてのニューヨークは失われ、異界と融合した。異形の者と人間が跋扈する街で
一夜にしてニューヨークが消え、異界と人間の世界が融合してしまった霧煙る街『ヘルサレムズ・ロット』。
そこに訪れたごく普通の少年レオナルドは、売れないフリーライターとして、その日の食べ物にすら困る暮らしをしていた。
数多の偶然が重なり、レオナルドは『秘密結社・ライブラ』へと潜入する機会を得る。そこでライブラのリーダー・クラウスに対し、レオナルドは自らの過去と隠された力の正体を語る。
レオナルドは、過去の事故において『神々の義眼』をその目に埋め込まれていたのだ。
そのとき神々の義眼を得る事の代償として、レオナルドの妹・ミシェーラの視力が奪われてしまった。
レオナルドは妹の視力を元に戻す方法を探しており、ライブラに潜入したのもその手かがりを得んが為だった。
義眼の能力を買われ、ライブラの仲間として認められたレオナルド。
そんな折、数々の気まぐれで人間を混乱させる『堕落王フェムト』が、テレビ放送をジャックして街を廃墟と化そうとする。
ライブラは事態を収拾させるべく出動していく。
●原作者・内藤泰弘さんの代表作は『トライガン』
本作の原作はジャンプスクエアに読み切りとして掲載された『血界戦線』。読み切り以降は度々サブタイトルを改題して掲載された人気作。
また、作者である内藤泰弘さんの他の代表作は『トライガン』。
スタイリッシュなガンアクションで、こちらも非常に人気を博した作品だ。
●格好よく動くバトルシーンは必見!技名を叫んでから殴るのが個性的
また、アクションシーンの完成度は随一と言っていい。
キャラクターたちはよく動き、また非常にキレのある動きで必殺技を放つ。
作者によるコンセプトはとにかく『技名を叫んでから殴る漫画』だそう。見れば納得のコンセプトでアニメ版でもそれはしっかり再現されている。
必殺技の1シーンは非常に格好いいのに、格好良すぎて思わず笑ってしまう事も。
日本の古き良き漫画的風習を、今風に昇華したと言えるだろう。
アニメーション制作は『ボンズ』が手掛け、納得のクオリティとなっている。
●素晴らしいオープニングとエンディング
オープニングテーマは、有名バンド『BUMP OF CHICKEN』が歌う「Hello,world!」。そしてエンディングテーマは『UNISON SQUARE GARDEN』の「シュガーソングとビターステップ」。
この退廃したニューヨークという題材によくマッチしており、暗くなり過ぎないこの作品の雰囲気を的確に伝えてくれる。
このオープニングとエンティングは非常に評価が高く、アニメ版『血界戦線』を語る上では外せない。
エンディング映像を見ていると何となく踊り出してしまいたくなるような、まさに『一難去ってまた一興』の世界観だ。
こんな人にオススメ!
・ぶっ飛んだ感じが大好きな人!
・アニメは必殺技で盛り上げるべき!という人!
・渋く格好いいキャラクターがやっぱ最高!という人!
・アニメに神OPとEDは必須、という人!
スタッフ
監督・音響監督:松本理恵
シリーズ構成・脚本:古家和尚
キャラクターデザイン:川元利浩
アニメーション制作:ボンズ
キャスト
レオナルド・ウォッチ:阪口大助
クラウス・V(フォン)・ラインヘルツ:小山力也
ザップ・レンフロ:中井和哉
チェイン・皇:小林ゆう
スティーブン・A・スターフェイズ:宮本充
K・K:折笠愛