
神様はじめました
おすすめポイント
キスで契約♥妖かし系ラブコメディ
妖狐×女子高生の主従ラブコメディ
普通の女子高生だった主人公が、助け助けられ、神様として成長していく物語
次々と登場する八百万の神々や妖怪が物語を盛り上げる!
感想とレビュー
●女子高生が文字通り「神様はじめました」
ギャンブル好きの父親が蒸発し、借金取りに家を追い出され、途方に暮れていた桃園奈々生は犬に追われている優男ミカゲを助ける。
実はミカゲは土地神であり、奈々生が身の上を話すとミカゲは「家を譲る」と言い、土地神の印と神社を奈々生に託して立ち去っていった。
半信半疑のまま教えられた場所に行くと、そこには廃れた神社が存在し、神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹が住んでいた。奈々生は神社を家として与えられたと共に、ミカゲが20年以上放棄していた土地神の責務も譲渡されたのである。
奈々生は巴衛達の助けを借りながらも任務をこなし、神様として成長していく。
アニメでは、毎回冒頭に山崎バニラが特徴的な声と軽快な口調であらすじを説明してくれるのが小気味よい。
●ツンデレ×妖狐×従者
巴衛は皮肉屋で口が悪く、喧嘩腰の時も多いのだが、神使として非常に優秀で家事全般をもこなす。
また、元々は野狐であり、昔は大分やんちゃだったので妖力が高く喧嘩慣れしている。
つまり、普段は奈々生に対してつっけんどんな態度なのだが、彼女の身に危険が迫れば逸早く助けてくれるし、身の回りの世話もしてくれる。悪態はつくが、主である奈々生には絶対服従なのだ。
最初は土地神の印がある為に否応なく尽くしている…といった体だったのだが、段々とそれが自主的なものに変わっていく。
非常に完成度の高いツンデレは、奈々生だけでなく視聴者側も心を奪ること間違い無しである。
●パワフルな主人公・奈々生
生い立ちがハードである反動か、主人公の奈々生はとにかくメンタルが強い!
いきなり土地神としての生活が始まり、その所為で妖怪に狙われたり他の神様にトラブルを持ち込まれたりするのだが、何事も前向きに乗り越え成長していく。
例え失恋しても、暗くなったりせずに一途に想い続ける。
普通、少女漫画の主人公が失恋したら立ち直るまでに丸々1話分くらいは使いそうなものだが、そんな事は決してない。
感覚が鈍いとかそういう事ではなく、本当に常に前のめりなのだ。
だからこそ、見ている側も彼女を応援したくなるし、また明るい気持ちで作品を楽しむ事ができるのである。
●日本神話好きな人にはたまらない
この作品では様々な神様や妖が出てくる。
狐(巴衛)、蛇(瑞希)、猿(護)などは、神様の使いとして良く知られているし、天狗で鞍馬ときたら多くの人はピンとくるだろう。
また、二期の「神様はじめました◎」では日本神話においてビッグネームである大国主(おおくにぬし)やイザナミも登場する。
また、水神、龍王、戦神など八百万の神々が出てきては物語を盛り上げてくれる。
古事記や妖怪をよく知らない人にもわかりやすい演出になっているが、好きな人にはより楽しく視聴できるだろう。
●ハナエが透明感たっぷりに歌い上げるOPとED
作品の世界観に合わせて書き下ろされたOPは、普通のポップミュージックとして聞く事も出来るが、完全にアニメソング…という見事なバランスを保っている。
また、歌詞の内容とハナエの抜けるような声質がマッチしており、オープニングからエンディングまで作品の雰囲気にどっぷりと浸かる事が出来るのが嬉しい。
こんな人にオススメ!
・主従ラブコメが好きな人!
・日本神話が好きな人!
・ツンデレキャラが好きな人!
・パワフルな主人公が好きな人!
スタッフ
監督:大地丙太郎
シリーズ構成・脚本:大地丙太郎
キャラクターデザイン・総作画監督:山中純子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
キャスト
桃園奈々生:三森すずこ
巴衛:立花慎之介
鞍馬:岸尾だいすけ
瑞希:岡本信彦
ミカゲ:石田彰
乙比古:高橋広樹
霧仁/悪羅王:諏訪部順一
猫田あみ:佐藤聡美
鬼切:松井菜桜子
虎徹:大久保ちか
講釈師:山崎バニラ
護(少年ver):山下大輝※二期より
護(サルver):楠ひなた
その他:堀江由衣、森久保祥太郎、下野紘、など