ブブキ・ブランキ
おすすめポイント
立ち向かえ。血のために。仲間のために。
豊かな表情と美しい背景、3DCG映像の圧巻のクオリティ。
敵ながらどこかコミカル、憎めない礼央子と四天王たち。
親と子の思いやり、絆の物語。
感想とレビュー
●ブブキとブランキ
タイトルにもなっている「ブブキ」と「ブランキ」
ブランキとは謎の人型巨大生命体の総称。四肢と心臓の5つのブブキが合体する事で完成し動くようになる。
つまりブブキとはブランキの体の一部である。普段は「透過」によって姿を消している。契約を交わした一族によって代々受け継がれ、ブブキの使用者を「ブブキ使い」という。
ブブキには必ず目玉のパーツが存在し、この目玉を破壊されなければ壊れることはない。ブブキはブブキ使いの危機に反応してブブキ使いを守ろうとすることから、意思のようなものがあることが分かっている。
ブブキの使い手に子供が生まれた場合、ブブキは子供に受け継がれる。
●様々なブブキ
ブブキには色や形状など様々なタイプのものがある。オーソドックスな刀や槍、銃等のほかに指輪や万年筆等、使い手によって様々な武器になる。
原色遣いのカラフルなもの、「右手ちゃん」のように武器の意思でかなり自由に動けるもの等、お気に入りのキャラのほかにお気に入りのブブキを見つけるのもいいのではないだろうか。
●万流 礼央子
炎帝の心臓。1情報操作や恐怖政治などの強権的な手段で日本の実権を握っており、首相を初めとした多くの日本人から密かに反感を買われている様子。実年齢は40歳だが、汀と戦って負けた24年前から外見が16歳で止まっている。炎帝の手足を失い、心臓を潰されてからは自身が心臓の代わりをしており炎帝と共にある限り不死ではある。だが再生するたびに脳にダメージを受け幼児退行や記憶障害を引き起こしやがて自分が誰かもわからない肉の塊になり果てる。
炎帝は頭部と胴体のみの不完全な状態ながら東たちが操る王舞を圧倒するほどの力を持つ。
不死身の身体を持つ礼央子や、礼央子に戦ってほしくない新走、子供がまれるためブブキ使いとしての残り時間の少ない的場井、重たいものを背負う大人サイドのドラマも魅力となっている。
●宝島
地球の遥か上空に浮かぶ、東が生まれ育った浮遊島。独自の生態系を持つ自然豊かな環境で、眠りと徘徊を繰り返す脳が機能していないブランキが多数存在していたり、難破船や一希家以外の過去の人々の痕跡があったりと謎が多い。
東の母親・一希汀は、卓越したリンズ操作能力を使って宝島でブランキの監視と対応を責務としていた。
10年前、東の双子の妹・薫子が母を助けようとブランキ「王舞」を起動させようとした事で大量のブランキが暴走し、更に空から沢山のブランキが降ってくる事態に陥った。汀は自らは宝島に残りブランキを食い止める責務を全うし、夫と子供を王舞と共に自らの生まれ故郷である地上に避難させた。家族を地上に逃がし自らは宝島で独りブランキと戦っている。
東達5人は無事に宝島にたどり着くことはできるのか、ブブキとは、ブランキとは、宝島とはなんなのか、様々な謎が詰まった場所となっている。
こんな人にオススメ!
・バトルアニメが好きな人
・合体ロボが好きな人
・絵の綺麗なアニメが見たい人
スタッフ
監督:小松田大全
シリーズ構成・脚本:イシイジロウ、北島行徳
キャラクターデザイン:コザキユースケ
アニメーション制作:サンジゲン
キャスト
一希東:小林裕介
朝吹黄金:小澤亜李
野々柊:斉藤壮馬
扇木乃亜:石上静香
種臣静流:小松未可子
万流礼央子:潘めぐみ
的場井周作:津田健次郎
間絶美:日笠陽子
新走宗也:木村昴
石蕗秋人:興津和幸
その他:山路和弘、細谷佳正、木島隆一、 葉山いくみ、山下大輝、和氣あず未、河西健吾、浅倉杏美、小林ゆう、古川慎、山下誠一郎など