
美男高校地球防衛部LOVE
おすすめポイント
名実ともに地球防衛部になっちゃった!?愛の力で戦うヒーローコメディ!
ツッコミが追い付かない!計算されたユニークなギャグと演出に拍手
若手から大御所までよりどりみどりな超豪華声優陣
愛とギャグですべてを包み込む新感覚バトルコメディ
感想とレビュー
●ヒーロー?魔法少年?愛の力で世界を救う!
眉難(びなん)高校に通う主人公たちが、突然宇宙から来た謎の生物に力を与えられ、防衛部となった彼らが、愛の力で地球を防衛するストーリーだ。
主人公たちとは別に、同じく宇宙から来た謎の生物に力を与えられ、その生物の命により地球を征服しようとする征服部がいて、自らが愛されないことや何かを愛せなくなって苦しむ人間を怪物にしてしまうのだが、変身した主人公たちが愛を説き、怪人となった生徒の心を慰めてやることで解決する。
スケールが大きいようで大きくない感じは物足りない気もするのだが、わかりやすさが断トツで、さくさく進むため見ていてとても気持ちがいい。
決め台詞や変身シーンなんかは、セーラームーン、プリキュアなどの系統に近いと感じるので、幅広い世代で楽しめる(かもしれない)作品だ。
●あちこちに仕込まれたネタと計算されたギャグ
この作品は、「銀魂」「イクシオンサーガDT」の監督を務めた高松監督のオリジナルアニメーション作品である。そして脚本には横手美智子、高橋ナツコ。ユニークなネタとギャグ、パロディが盛りだくさんだ。
そもそも主人公たちはごく普通の高校生であり、だらだらと楽しく毎日を過ごしていただけなのに、謎の宇宙生物にブレスレットをはめられ、変身させられ、戦わされるというなかなか唐突な展開。
そうしていろんなことに巻き込まれていくのだが、ある程度はツッコむもののなぜか高すぎる順応能力でスルーし、ななめの方向からツッコミを入れる彼らに、見ているこちら側だけがツッコミが追いつかず、「いやツッコミどころそこじゃないだろ」感もすごい。
防衛部征服部ともに「あいつの正体は誰なんだ」という変身もののお決まりパターンもあるが、変身中はモザイクと音声処理がされているというなんともシュールな設定。
また、征服部のメンバーが力を使うときに唱える言葉の元ネタは、「よくそれを持ってきたな!?」というものだったのだが、きちんと理由づけされていて心の中で拍手をしてしまった。
「さすが、よくできたギャグアニメだよ…」と思わず言いたくなる作品だ。
●妄想が膨らむ、彼らの関係
放送前からそうだった方もいると思うが、普通に楽しんでいた人も、防衛部のメンバー・鬼怒川熱史と、生徒会長・草津錦史郎、敵対する二人の過去、草津を挑発するような由布院の態度に、これは…!とBLスイッチが入ってしまった女子も多いかもしれない。鳴子と蔵王のエピソードも、他のメンバーのやりとりも、彼らの関係は友情じゃなく恋愛かも、と変換してみるとうっかり萌えてしまう。そんな妄想を膨らませやすい作品だと感じたので本作に興味がある腐女子の方がいればおすすめしたい。
●若手から中堅大御所まで、豪華な声優陣が揃う
主人公たち防衛部のメンバーを演じるのは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、増田俊樹、白井悠介ら。アニメをはじめソーシャルゲーム等に多数出演する若手声優だ。
そして生徒会(征服部)を演じるのは神谷浩史、福山潤、寺島拓篤ら。アニメからゲーム、ラジオや歌手活動まで幅広く活躍する人気声優。
各話に登場する怪人たちは、石田彰、小西克幸、遊佐浩二などなど。脇役にも杉田智和ら有名声優が多数そろっている。
幅広く揃えられた豪華すぎるともいえる声優陣。そしてOPは防衛部、EDは征服部のキャスト陣が歌っている。声優が好きな人なら、なんとなく視聴して聞いているだけでも楽しめると思う。
こんな人にオススメ!
・ギャグアニメが好きな人
・ヒーローものが好きな人
・男性声優が好きな人
・気軽にアニメを見たい人
スタッフ
監督:高松信司
シリーズ構成:横手美智子
脚本:横手美智子、高橋ナツコ
キャラクターデザイン:石川雅一
総作画監督:石川雅一、原由美子、野田康行
アニメーション制作:ディオメディア
キャスト
箱根有基(バトラヴァ・スカーレット):山本和臣
由布院煙(バトラヴァ・セルリアン):梅原裕一郎
鬼怒川熱史(バトラヴァ・エピナール):西山宏太朗
鳴子硫黄(バトラヴァ・サルファー):白井悠介
蔵王立(バトラヴァ・ヴェスタ):増田俊樹
草津錦史郎(オーアイト):神谷浩史
有馬燻(アージェント):福山潤
下呂阿古哉(ベルライト):寺島拓篤
ウォンバット/俵山満願:麦人
ズンダー:安元洋貴
箱根強羅:杉田智和