▶地方化も進む!? ニュータイプ編集長に聞いた、注目のアニメスタジオは!?
日本を代表する人気コンテンツ「アニメ」を制作しているのが「アニメスタジオ」。今回は、このアニメスタジオについて取材しました。
一般の人に最も知られているアニメスタジオといえば、恐らく宮崎駿監督で有名な『スタジオジブリ』ではないでしょうか。でも、日本には他にも多くのアニメスタジオがあります。『月刊ニュータイプ』(KADOKAWA発行)の水野寛編集長にお話を伺いました。
――日本で一番大きなアニメスタジオというとどこなのでしょう?
水野編集長:有名なところでは『東映アニメーション』ですかね。『ONE PIECE』『ドラゴンボール超』『魔法つかいプリキュア!』といった人気シリーズを長期にわたって制作している会社です。子どものころに一度は見たことがあると思います。
――アニメスタジオはやはり東京都に固まってあるのでしょうか?
水野編集長 ほとんどは首都圏にありますが、最近は地方にも有力なアニメスタジオがあります。例えば、
●『ufotable(ユーフォーテーブル)』(東京都に本社/徳島県に徳島スタジオあり)
『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』『GOD EATER』などを制作●『京都アニメーション』(京都府に本社)
『けいおん!』『無彩限のファントム・ワールド』などを制作●『P.A.WORKS(ピーエーワークス)』(富山県に本社/演出・制作部門は東京にあり)
『花咲くいろは』『SHIROBAKO』などを制作●『Go Hands』(大阪府に本社)
『マルドゥック・スクランブル』『K』『COPPELION(コッペリオン)』などを制作今は制作体制もデジタル化が進んでいるので、昔より場所を問わなくなっているんだと思います。
また、その地域を舞台にしたアニメを制作することで、ファンが聖地巡礼としてそこを訪問するといったことも起こっています。『P.A.WORKS』制作の『花咲くいろは』はその代表格といえるでしょう。
また、『ufotable』の近藤光社長は徳島県の出身ですが、地元の人との交流を非常に大事にされていますね。『マチ★アソビ』という、アニメ・ゲームなどのエンターテインメントが集うイベントを毎年徳島県徳島市で開催しています。現在は年2回開催で、2015年ですでに15回開催され、来場者数は約8万人にもなります。
――面白いといいますか、ユニークなアニメスタジオはありますか?
水野編集長 ユニークなのはどのスタジオもそうなのですが、昨年初めて取材で訪れた時、ちょっと雰囲気が違うな、と思ったのが、『ポリゴン・ピクチュアズ』です。『シドニアの騎士』で日本市場に本格参入し、現在『亜人』を制作している会社です。フル3D CGアニメーションを手掛けていますが、制作手法、制作進行の管理などがとてもユニークかつ効率的な印象を持ちました。
全体の進行状況がパソコンで確認でき、適正な人員配置を随時行っているそうです。
もちろんキャラクターデザインや脚本制作など根幹の部分はアナログ作業ですが、そこから先の作業がだいぶ変わってくるみたいですね。仕事は基本、朝早く全員出社し、定時で終わるそうです。こういったアニメスタジオはなかなかないのではないでしょか。アメリカのクライアントと多く仕事をされてきたのも理由のひとつかもしれません。
――新しいアニメスタジオも増えていますよね。
水野編集長 『進撃の巨人』のTVアニメシリーズで一躍に有名になった『WIT STUDIO(ウィットスタジオ)』や『アイドルマスター シンデレラガールズ』『心が叫びたがってるんだ。』ほか人気作をたくさん手がけている『A-1 Pictures』などでしょうか。あと最近発表されましたが、福島県にスタジオを置く『福島ガイナックス』の今後の展開にも注目したいですね。
<ネットの反応>
●大正義京アニ
●京アニは最近アテにならない
●ポリゴンはマジでアニメ界の常識を変えるかもしれんぞ
●東映とか現在進行形でドラゴンボールでやらかしまくってるんですけど・・・
●PAの作品は誰にでも安心してすすめられるよね
●ufoはfate、シャフトは物語で一生食っていけるレベル
●アクタスはガルパンの大ヒットで元請けの仕事が増えるかと思ったら全然増えなかったな
●JCはどんなアニメ作ってもオール65〜70点てイメージ
●サンライズはいい加減ラブライブシリーズ専門のラインを作ってくれ。じゃないとホライゾンが一生かかっても続編出せない
●第二のマングローブはどこ?
シルバーリンクさんにラノベ作品作ってもらいたい