『進撃の巨人』『海街diary』…漫画原作、実写化成功のカギとは?
●日本の映画界では漫画原作の実写化が続々と登場している。『アオハライド』や『ストロボ・エッジ』などの恋愛ドラマや人間ドラマ。一方、『寄生獣』『暗殺教室』『進撃の巨人』など、「映像化は無理だろう??」と思われる作品にも果敢にチャレンジしている。
●第27回東京国際映画祭で北野武監督が「なぜ漫画原作の実写映画化が多いと思うか?」との質問に「漫画を題材として映画化するのは、客が入るから。それだけ。よくわからない台本にお金を払う勇気のある映画会社がない」と答えている。
●ただ人気があればあるほど期待値も上がり、原作のキャラクターとのギャップに対する意見も厳しいものとなる。
●CG技術の進化が「映像化不可能」を可能にしていることも、実写化が増えている大きな要因。先日、完結編が公開された『寄生獣』は、『永遠の0』の山崎貴監督が最新技術を駆使して、ミギーをはじめ、おぞましい寄生生物の実写化に成功。
●要となるのは、原作へのリスペクト。新鮮な驚きをくれる映像とともに、生身の人間が演じることで、想像もしなかった表情や瞬間が捉えられたとき。言葉や絵では表現しきれない、人間の面白さが映し出されたとき。そういった実写化の醍醐味を感じさせてくれてこそ、意味のある、大成功の実写映画となる。
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