出版不況の中で唯一の“成長分野”とされる「ライトノベル」も、2年連続減の約225億円となり、縮小傾向。
そんな中で、昨年に続きインターネット発の作品が伸びているという。2015年のライトノベル市場を振り返りながら、2016年の展望を探った。
秋葉原にある書店「書泉ブックタワー」2015年の年間ランキングでは、1位『オーバーロード』、2位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』3位「ゲート」だった。トップ3はもちろん、トップ10のうち7作品がネット発の小説だ。
同店の田村恵子さんは「依然としてネット発の小説が強い」と言い切る。
店内売り場の全体でも、約4分の1はネット発の小説が占める。この流れは2016年も続きそうで、それらの作品がテレビアニメ化されることで、さらに加速するとみている。ネット小説人気も紙媒体と「住み分け」
1位の「オーバーロード」は元々人気作だったが、アニメ化で「全巻買い」の客が増えたのがトップの理由だ2位の「ダンまち」も「例のヒモ」効果が大きく後押ししたことに加え、アニメの放送中に新刊が発売されたのもプラスに働いたと指摘する。
そして「妙な売れ方」と田村さんが驚いたのが、4位の「魔法科高校の劣等生」だ。
アニメの放送が終わって人気が落ち着いたと思いきや、原作のライトノベルで主人公の司波達也と妹の司馬深雪が「婚約者」になる展開に突入すると、売れ行きが再度伸びたという。田村さんは「売り上げの急増はアニメ化が普通。既存の人気作が、今回のような作品の展開をきっかけに売り上げが伸びたとみられるケースは過去に覚えがない」と明かす。
好調なネット発の小説だが、田村さんは「可能なら1年に3回は出すのがベター。執筆スピードが遅いと人気下落の傾向がある」と話している。
また、ネット発小説が人気になると、紙媒体に展開しても売り上げが落ちると考えていたところ、今は違う流れになりつつあるそうだ。
ウェブ発小説が紙媒体で発売されると、書き下ろしエピソードを追加したり、挿絵を入れたり、読みやすいようにページの構成を変えることで、もう一度読む価値が生まれて売れるようになったという。つまり作品を発表するネットは「試し読み」の役割を果たし、お気に入りの作品を紙媒体で購入して楽しむという「住み分け」ができつつあると指摘している。
<ネットの反応>
●ネット発作品に気持ちよさ、快楽は求められても好奇心、発見は求められないなぁ。
●単純に、飽和状態で似たり寄ったりのモノより、ネット小説で自由に出されているものの方が個性があって変化球多くて面白い。王道もいいけどね
●ネット発は似てるんだよなぁ
●しかし、小説家になろうテンプレみたいなのが流行り過ぎるという諸刃の剣。作品傾向に”しがらみ”みたいなのを感じるね。
●今や書店の平積み見るとアニメイトみたいなヲタショップと変わらないような有様だからね。そりゃ真っ当な客も離れる。立ち寄りたくないもん
●ネットで注目浴びれば、それがお墨付きで出版社も読者も安心して出版、購入できるが、要は検索と所持の媒体の壁を越えられないってことだよな
●ラノベのアニメ化理論と同じ理由がそこにはある。私は紙媒体じゃない集中が続かないんだけどね……紙のにおいが好きだし
●ネット小説で人気があれば、書籍化すればそれだけのファンがもれなく付いてくる訳で……新人賞受賞組より安パイとして打てる
●ネット小説が売れるのはいい。ただ、ジャンルが広く見積もってファンタジーというくくりで縛れるのが我慢ならない。学園ラブコメ出てるのか?
●既にWebでヒットした実績のある作品をそのまま出版してるんだからそりゃ勝率高くなるよねっていう。原作消さない派の作者さんには感謝。
●なんだろうオバロもダンまちも好きな人が買っていくんだろうなぁって思うのにお兄様だけはネタにするために読むんだろうなって思ってしまうw
●アニメで気になって原作にハマると言う事はあるな。私ニャル子さんハマった。でもあれはネット発じゃないな。
●「携帯小説」の頃は、主人公か主人公の恋人の死亡率ハンパ無かったなぁと言う事を思い出した。太陽にほえろ現象。
強い弾・・・ストブラがあるでしょ!
ストブラ2期きてないのに先に魔法科くるのはおかしいでしょ・・・