●すでに続編製作が決定しているアニメ『艦これ』だが、そのストーリー展開にファンの間でも賛否両論が巻き起こっている。
「アニメは無かったことにしよう」
「構成を全面的に見直したほうがいい」
という厳しい意見がファンからは挙がっているが、そうした批判が向けられているのは、主に次のようなポイントだ。
●シリアスなバトル要素とギャグ要素のアンバランス
●不可解すぎる提督の行動
●登場キャラクターの突然の轟沈
こんな指摘されており、全体的にエピソード間の温度差が激しすぎるとの声が多い。
【シリアス要素はなぜ必要だったのか】
ゲームではキャラクターを「絶対に沈ませない」ことをポリシーにプレイしているユーザーも多いだけに、第3話で駆逐艦「如月」が突如として轟沈した際には一部の視聴者から凄まじい反発が巻き起こった。
その一方、直後の第4話でギャグ要素がふんだんに織り込まれていたこともあって、「どういうスタンスでこの作品と向き合えばよいのか」という困惑を巻き起こした点が、アニメ放送序盤にして多くの批判が巻き起こった原因ではなかっただろうか。
実際、「神回」とも評されている第6話はキャラクターが海軍カレーを作るだけの「ほのぼの日常系」エピソード。実際にこの回の放送直後にはネットの関連掲示板に「こういう話だけでよかったのに」という声も多く寄せられていた。
なぜこのような硬軟織り交ぜる構成となったのだろうか。
『艦これ』の田中謙介プロデューサーは常々「ゲームやキャラクターを通して艦の悲しい歴史を知って欲しかった」とのコメントを残しており、戦いの日々の中でも送られる日常があったこと、何の前触れもなく散ることもある戦争の理不尽。そうした歴史を忠実に描こうとしたからこそ、視聴者を不安にさせたあのアンバランスが生まれたのではないだろうか。
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