
ストライクウィッチーズ
おすすめポイント
守りたいから私は飛ぶ!!
現代の魔女は箒の代わりにストライカーユニットを履く
こだわりの飛行音とパンツアングルは男の浪漫
アニメストーリーを補完するコミックやライトノベルが多数登場
感想とレビュー
●現代の魔女は箒の代わりにストライカーユニットを操る!
ストライクウィッチーズの世界観は現実世界に酷似するが、「魔力」という存在が認められている世界である。
1939年に「ネウロイ」という謎の生命体が出現、突如として人類を攻撃し始めた。対抗手段として各国から魔力を持つ少女達「魔女(ウィッチ)」を集め、現代の魔女の箒「ストライカーユニット」を装着してネウロイと戦うのがこのアニメのストーリーである。
主人公宮藤芳佳は癒やしの力を持つ家系に生まれ育った。その力を坂本美緒により見出され連合軍第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」にスカウトされる。
当初彼女は父親を一方的に徴兵され、戦死報告を受けたことにより戦うことを拒絶する。だがそこへ戦死したはずの父親から手紙が届く。ストライカーユニットの開発に携わる父の写真を見て、彼女は人々を守る為「自分にできること」があることを知り、ストライクウィッチーズの入団を決意する。
ストライクウィッチーズの面々は世界各国から集められただけにひとりひとりが個性的である。本作は日々の日常と戦いの中で、少女達が少しずつ成長ドラマでもあるのだ。
●スタッフこだわりのミリタリー設定とキャラクターへのローアングル
本作の登場人物達は、第二次世界大戦で実在した各国のエースパイロットをモデルとしている。また彼女達が戦闘時に使用するストライカーユニットの性能もモデルとなったパイロット達の愛機をモチーフとし、エンジン音も実物や再現音のサンプリングを使用している。
さらに使用する武器の発射音、速射スピードに至るまで同様のこだわりを見せているのだ。
また、この作品はキャラクターへのローアングルが非常に多い。これは監督のこだわりであり、この作品の愛称を「ストパン」と言わしめている要因でもある。
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」という言葉は本作が大元であるが、キャラクターがパンツ丸出しで恥ずかしくないのを「これはパンツじゃなくズボン」と解釈し、少女達のスカートを無くしたのは監督の功績である。
この2つのこだわりにより本作は「ミリ萌えアニメ」として確かな実績を残し、平成20年度文化庁メディア芸術祭・審査委員会推薦作品にまでなっているのだ。
●多数のメディア展開がウィッチの物語に華を添える
ストライクウィッチーズは現在、コミックを始めライトノベルやOVAといった多方面でメディア化されている。特にコミックやライトノベルはアニメ本編の前日譚が扱われているため、アニメ世界をより深く知りたい方はこちらも手に取ってみるといいだろう。
また2010年にはアニメ2期が、2012年には劇場版が公開され人気を博している。そして2016にはTVシリーズの続編(実質的な3期)として第502統合戦闘航空団の活躍を描く「ブレイブウィッチーズ」も発表され、ストライクウィッチーズの活躍はまだまだ終わるところを知らないのである。
こんな人にオススメ!
・メカ少女ジャンルが好きな方!
・ミリ萌えアニメが好きな人
・少女達の日常生活を見て萌えるのが大好きな人!
・登場人物の成長物語が見たい人
・大迫力の空中戦闘シーンが好きな人!
スタッフ
監督・アニメキャラクターデザイン:高村和宏
シリーズ構成:ストライカーユニット
総作画監督 - 山川宏治、平田雄三
製作 - 第501統合戦闘航空団(角川書店、GDH、クロックワークス、NTT docomo)
キャスト
宮藤芳佳:福圓美里
坂本美緒:千葉妙子
リネット・ビショップ:名塚佳織
ペリーヌ・クロステルマン:沢城みゆき
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ:田中理恵
ゲルトルート・バルクホルン:園崎未恵
エーリカ・ハルトマン:野川さくら
フランチェスカ・ルッキーニ:斎藤千和
シャーロット・E・イェーガー:小清水亜美
サーニャ・V・リトヴャク:門脇舞以
エイラ・イルマタル・ユーティライネン:仲井絵里香