Classroom☆Crisis
おすすめポイント
この教室から宇宙をめざす!……完全週休2日制で。
お荷物部署vs重役会。宇宙の大企業を舞台にした社内サバイバル!
魅力的なキャラクターたちが広大な宇宙を舞台に繰り広げる「学園×勤労ラブコメディ
高校生サラリーマンの悲哀を描く青春グラフィティ。
感想とレビュー
●高校生で会社員?!「A‐TEC(エイテック)」
火星に建設された日本の新たな都道府県の1つ、第四東京都の霧科市(きりしなし)にある「霧科科学技術学園」には、一風変わったクラスが存在していた。
ここに所属する生徒は、昼は学園で学び、放課後は学園の経営母体である「霧科コーポレーション」の社員として発展型試作ロケットの開発に携わっていた。それが「先行技術開発部 教育開発室」、通称「A-TEC」(エイテック)である。
本作の主人公であり、 A-TECの若き室長の瀬良カイトは小学生の頃にはエンジン開発に着手しており、A-TEC在籍時には「瀬良エンジン」を開発、「スゥインパーフォーミュラ」においてチームを3年連続でトップへと導いた功績の持ち主。
生粋のエンジニアで、生徒たちと一緒に新たなエンジン開発の実現を夢見ている。生徒たちと年齢が近く人気もあるようだが、ひとたびスイッチが入ると暑苦しい説教を始めてしまうのでウザがられることもしばしば。
A-TECメンバーは現役高校生ながらみな優秀で、パイロットやエンジニア等を生徒自らが勤めている。
●もう一人の主人公
ある日、A-TECにやってきた・霧羽ナギサ。
自分が新たにA-TECの部長に就任したことと、多額の予算を費やしながら一向に成果が上がらないA-TECのリストラを宣告し、転入および赴任早々、担任教師でありながら部下になった室長の瀬良カイトやA-TECの生徒たちを震え上がらせた。
類まれな資質で僻地から本社勤務にまで這い上がってきたビジネスの手腕はA-TECの面々が束になっても太刀打ちできないものであるが、一方で転校生=スクールカーストの最下層という立場をイジられ学園祭では一人で看板作りをやらされるなど学園と職場での扱いは極端。
A-TECが扱う高度な専門知識を問われる定期試験はもちろん赤点レベルだったが、ミズキの突貫補習で翌日には合格し、飲み込みのよさを感心されている。
リストラ断行のために来たにもかかわらず、予算獲得のための稟議書の書き方をカイトに教えたり、コストカットを図るために経理のプロである服部花子を呼び寄せるなど、A-TECの存続に向けて迷走していた。
●2人のヒロイン
A-TECに所属するエンジニアの瀬良ミズキ。
瀬良カイトを兄にもち、呼び名も「兄さん」と「先生」を使い分けている。カイトが熱血バカであることを認めながらも技術者として尊敬し何事も諦めない彼の生き方を信じて時には発破をかけるなど、既に良妻賢母の資質を備えた末恐ろしいヒロイン。
転入早々高圧的な態度をとりクラスで浮きまくる霧羽ナギサに対し、当初から一貫して気配りや思いやりを見せており、定期試験の成績が振るわなかった彼に対して勉強を教えてやるなどしている。ただしスパルタ。
ナギサの重苦しい過去に触れながらも態度は変わらず、やがて企業の政治的な思惑に翻弄される彼の理解者となっていく。物語の終盤で見せた母性溢れる包容力と芯の強さにオチた視聴者も多かったことだろう。
そして、もう一人のヒロイン・白崎イリス。
ミズキの親友で、彼女に勧められたのがきっかけで霧科に入社した。持ち前の度胸と技術を振るって行うロケット操縦は本職のパイロットも驚愕するほどの腕前。とある事情でミズキと出会う以前の記憶がないことからミズキへの依存度は高く何かを決断したり何らかの行動をする際も「ミズキがどうしたいのか」を基準にすることが多い。
この2人のヒロインとナギサの修羅場エンドは視聴者的にかなり羨ましい展開だったのではないだろうか
こんな人にオススメ!
・ロケットが好きな人
・職業アニメが好きな人
・学園物が好きな人
スタッフ
監督:長嶋健司
シリーズ構成・脚本:丸戸史明
総作画監督:石野聡
、吉岡毅、倉島亜由美
キャラクターデザイン;かんざきひろ、石野聡
アニメーション制作:Lay-duce
キャスト
瀬良カイト:森久保祥太郎
霧羽ナギサ:内田雄馬
瀬良ミズキ:小澤亜季
白崎イリス;雨宮天
服部花子:小林ゆう
領家マコト:津田美波
北原コジロー:豊永利行
花岡ツバサ:洲崎綾
舞岡サクゴ:近藤孝行
能年ユナ:阿澄佳奈
上永谷アキ:夏川椎菜
八槇スバル:南條愛乃
小鳥遊カオルコ:堀江由衣
井上和彦、吉野裕行、など