Fate/staynight [UBW]
おすすめポイント
「――――さらばだ。理想を抱いて溺死しろ」
魔術師たちが、聖杯を手にするために生死をかけて戦う伝奇活劇
第一作では明かされなかった謎がついに明らかに!
Fate/Zeroからの続きを意識した新たな演出とオリジナルシーン
感想とレビュー
●第一作とは違ったルートを描く事で、新たな真実が明かされる
10年に一度、どのような願いも叶えると言われる聖杯を巡って魔術師同士が争う「聖杯戦争」。
7人の英霊が呼び出され、それぞれの陣営が生死をかけてこの戦いに挑む。
『Fate/stay night』は元々がアドベンチャーゲームであり、大きく三つのルートとマルチなエンディングが存在する。
今作はその中のルートのひとつであり、通称「凛ルート」と呼ばれる『Unlimited Blade Works』のストーリーを展開していく。
凛とアーチャーそして、衛宮士郎が軸となり物語が進んでいくのだが、同時にランサーやバーサーカー、キャスターなどのサーヴァントの掘り下げもされ、「英雄譚」としての一面もある。
第一作となる『Fate/stay night』は2006年1月の放送となっており、こちらはFate(セイバー)ルートを中心に全ルートを折衷した内容で進められた。
当然、描かれるルートが違うのでそれぞれの辿る運命も変わってくる。第一作を視聴した人は、前作との展開の違いにショックを受ける場面もあるかもしれない。
しかし、何よりも今作の大きな見どころはと言えば、第一作では謎だったアーチャーの正体が明らかにされるという点である。
アーチャーの正体、そして彼の抱く想いと歪み。是非そこに注目して楽しんでもらいたい。
●今作のデザインは、原作の絵ではなく2014年時の武内崇(キャラクター原案)の絵柄に近づけるデザインにしており、画像のクオリティは第一作より高いものになっている。
原作の中身を変えずに見せ方を変える演出となっており、また、『Fate/Zero』視聴者を意識した演出やオリジナルシーンが追加されているので、古いファンにも新鮮さを感じさせる内容となっている。
●メインヒロインとして描かれる凛の魅力
いわゆる凛ルートとされてはいるが、今回彼女の個人的な事情にはあまり踏み込まない。
凛の過去が見たい!という人は、今作の10年前……第四次聖杯戦争を描いた『Fate/Zero』の方を視聴すると、可愛らしい姿の彼女とその家族について知る事が出来るので、そちらもおススメである。
とはいっても、過去の掘り下げがされないだけで、間違いなく凛が今作のメインヒロインであり、物語は彼女が主導権を握って進んでいく。
何が起こっても立ち止まらず、自分が出来る最善を模索し、行動に移していく。
名前の通り「凛っ」としたその姿は、男性から見ても女性から見ても魅力的である。
また、今作では新たに私服のデザインが増えているので、そこにも注目していきたい。
こんな人にオススメ!
・伝奇活劇が見たい人!
・可愛いくてかっこいいヒロインが好きな人!
・Fateシリーズの他作品を見たことがある人!
・クオリティの高い作画でアニメを見たい人!
スタッフ
監督:三浦貴博
シリーズ構成・脚本:ufotable
キャラクターデザイン:須藤友徳・田畑壽之・碇谷敦
総作画監督:須藤友徳、田畑壽之、碇谷敦
アニメーション制作:ufotable
キャスト
衛宮士郎:杉山紀彰
遠坂凛:植田佳奈
セイバー:川澄綾子
アーチャー:諏訪部順一
間桐桜:下屋則子
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
葛木宗一郎:てらそままさき
キャスター:田中敦子
ランサー:神奈延年
アサシン:三木眞一郎
言峰綺礼:中田譲治
その他:浅川 悠、伊藤美紀、神谷浩史、関 智一など