ハンドレッド

感想とレビュー

●襲い来る謎の敵！　対抗するは百武装（ハンドレッド）の力！
このアニメは、謎の敵の侵略を受けた近未来の地球を舞台とした物語である。
主人公、如月ハヤトはその敵、サベージに対抗できる唯一の力、百武装を持つ武芸者（スレイヤー）として人類を護るための戦いに身を投じていく。
いわば王道的バトルアクションアニメであるが、それだけに戦いは熱く、また物語も多角的な魅力を持っている。
王道をテンプレとして見るより、それをしっかりとした力量でまとめあげ、新しい物語として魅せるだけの創意工夫に注目して視聴すべきアニメである。

●海上学園都市に吹き荒れるラブコメの嵐！
ハヤトが第一話で転入するのは、武芸者を育成する機関・海上学園都市リトルガーデンである。
この手の舞台で期待されるのは、あふれかえる美少女と、そこに展開されるラブコメだが、その期待はしっかりと報われる。
寮のルームメイトになったエミリアは、実は男装をして身分を隠しているスレンダーな王女様。
入学早々、ハヤトに決闘を申し込んできた生徒会長のクレアもお嬢様でダイナマイトボディの美少女である。
アイドルも参戦するし、ハヤトにはツンデレで病弱な可愛い妹もいる。
そして、この美少女たちはほとんどがハヤトの事が好きで、影に日向に攻勢をかけてくるのだ。
ハヤトに感情移入してみれば楽園気分を味わえるアニメである。
なお、副会長エリカのクレアに対する秘められた想いなど百合好きのニーズを満たせる要素も含まれている。

●ラブコメだけじゃ終わらない！ラキスケ流星群！
このアニメは、可愛いキャラクターが可愛く恋をするだけには留まらない。
百武装で美少女装着するボディスーツもセクシーだし、期待に違わずいい具合に破れてくれる。
またハヤトはいわゆるラキスケスキル持ちで、変なところで転んでは美少女に覆いかぶさり、”偶然にも”胸を揉んだり”運悪く”キスをしてしまったりする。
意図的にやったら即逮捕されるべき変態だが、あくまで偶然なので許されるのである。
極めつけは、ハヤトとエミリアの持つヴァリアントウィルスの設定。
危機に当たって狂戦士化するというものなのだが、それを沈める方法がヴァリアント化していない体液を相手に送る事。　端的にいうと濃厚なベロチューなのである。
このシーンが糸を引いていて、非常にエロチック。
ハヤトになりたいと、男なら誰もが思ってしまうアニメである。

●個性的な百武装で繰り広げるバトルアクション
ラブコメとラキスケだけではなく、アクションも充実している。
武芸者の操る百武装はその名の通り、数多の形態を持つ武装であり、キャラクターごとに個性を持った形態と攻撃方法を持っている。
アクションのレベルも高く、古くは聖闘士星矢、新しくはIS 〈インフィニット・ストラトス〉などアーマードアクションを楽しみたい方には、ぜひお勧めしたい作品である。