
一週間フレンズ。
おすすめポイント
僕は重ねる、二人の記憶。私は巡る、二人の記憶。
少年との思い出を失い続ける少女と、その思い出をひとつひとつ紡ぎあげていく少年。
「友達」について想いを巡らせる青春ストーリー
それぞれの心の機微を、繊細に美しく、丁寧に描く作品
感想とレビュー
●キーワードは「友達」
高校生二年生の長谷祐樹は、いつも一人きりでいるクラスメイトの藤宮香織と仲良くなりたいと思い、彼女に近づこうとする。しかし、彼女はそれを頑なに拒む。その理由は、「一週間で友達との記憶を失くしてしまう」から……という俄かには信じられないものであった。
一度は断られたものの、なんとか彼女と友達になろうとする祐樹。
しかし、記憶がリセットされるという月曜日、本当に香織は祐樹との記憶を失くしており、それが単なる演技ではない事もわかる。
それでも祐樹は香織と友達になりたいと願い、話しかける事をやめなかった。
記憶を補うために、日記をつけたり、必ず目に付く場所へメモを張るなど試行錯誤するようになる。
●「友達」と認識すると忘れてしまう…というジレンマ
香織の記憶喪失の最も大きな特徴である「友達との記憶を失くしてしまう」という設定が実にもどかしい。
何せ、特に友達とは思っていない人との事柄はきちんと覚えているのである。
仲が良くなれば忘れられてしまう。
しかしまた、覚えられていた場合も「友達とは思われていない」というショックが待ち受けている。
この、もどかしすぎる状況をどうすれば脱する事ができるのか。視聴者側も祐樹と一緒になって一喜一憂すること間違い無しである。
●ゆったりと進んでいく物語
この作品では急激な展開…というものは見られない。
いきなり記憶喪失が治ったり、いきなりクラス中の人と仲良くなったり、いきなり恋が始まるといった事は決して起こらないのだ。
ほんのちょっとづつの事を積み重ねて、一つづつ何かが変わっていく。その積み重ねがリアルであり、説得力を感じさせる。
原作のふんわりした絵柄と全体的に淡い色合いの作画と相まって、まるで散歩をしているかのようなゆったりとした気持ちで見る事ができる作品である。
●二人の主人公だけでなく、サイドのキャラクターにも魅力が
祐樹には桐生将吾という親友がいる。テンションは低いが、さっぱりした性格で、思った事をはっきり言うタイプだ。しかし、祐樹に根が良い奴…と言われている通り面倒見が良く、的確なアドバイスをしてくれる。
また、天然系で忘れっぽい性格の山岸沙希。常に誰かに甘えているのだが、そこにもきちんと過去が関係しており、ただの天然キャラというだけでは無いのだ。そして可愛い。
主人公二人の動向も気になる所だが、この二人もまた目で追ってしまう。そんな魅力があるのだ。
こんな人にオススメ!
・青春ストーリーを楽しみたい人!
・ゆったりとした気持ちになりたい人!
・ラブコメ好きな人!
・「友達」について想いを巡らせたい人!
スタッフ
監督:岩崎太郎
シリーズ構成:菅 正太郎
脚本:菅 正太郎、國澤真理子、清水恵
キャラクターデザイン・総作画監督:山﨑絵里
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
キャスト
長谷祐樹:山谷祥生
藤宮香織:雨宮天
桐生将吾:細谷佳正
山岸沙希:大久保瑠美
藤宮志穂:中原麻衣
井上 潤:間島淳司
九条 一:浅沼晋太郎
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